日本にブラック企業が多い理由と、誤って入社しない為に必要なこと

日本は他の先進国と比べても労働時間や残業時間が飛びぬけて多いことで知られています。その一因となっているのがブラック企業の存在といっても良いでしょう。

過労死で企業が提訴されるような日本には、なぜブラック企業が多いのでしょうか?今回はその理由と誤ってブラック企業に入社しないために必要なことお伝えします。

なぜ日本にブラック企業が多いのか?

理由

1.転職に対する偏見

終身雇用制が崩壊し、成果主義が導入されてきた昨今、転職は以前に比べて容易になてきてはいます。ただ、いまだにどこかで会社を辞めることへの偏見があるのも事実

特に若い人がキャリアアップを考えていても「根性がない」とか「我慢が出来ない」とか、能力の問題ではなく、性格の問題にすりかえられてしまいます。

本来は、ブラック企業は自然に淘汰されていくべき存在なのに、日本社会のそういった風潮がブラック企業を支えているともいえるかもしれません。

2.バブル時代の思考から抜け出せない

高度経済成長の時代には、働けば働いただけ給料がアップし、頑張れば頑張っただけ、出世するという、現在の若者からすると考えられないような時代がありました。

また、バブル経済に踊っていた1980年代を経験してきた会社のトップや、政治家たちはいまだに経済が右肩上がりになるという幻想を抱いています。

だから、収益が上がらないのは努力が足りないからだという発想になり、労働時間が増えるわけです。収益が減ると安い値段で大量の仕事請け負うしかなくなり、さらに社員の負担は増えるという悪循環に陥ります。まさにブラック企業にありがちな負の螺旋です。

3.経費節減

会社の収益が下がったときに、経営者はどういう判断をするでしょうか。残念ながら身銭を切って会社を救おうとするトップはあまりいません。

次善の策(とトップが思っている)として採られるのが、人件費の節減です。なんと言っても会社にとって一番の出費は人件費です。

一人切れば一人分、5人切れば5人分の経費が浮くので、確かに一時的には楽になります。ただ、総労働力は減っているわけですから、同じだけの仕事をこなそうとすると、社員一人ひとりにかかる負担は増すばかりです。

4.採用方式の違い

多くの国ではジョブ型採用といって、その仕事に見合う能力をもった人間と契約するという形がとられます。いわゆる能力至上主義です。なので海外の場合、能力がある人間はどんどん条件のよい仕事を求めて転職が可能になります。

日本の場合は採用してから社員教育をして一人前にするという発想があります。それはそれでいい部分もあるのですが、どうしても判断に情が入ってしまうので、いまだに日本か完全な能力主義や成果主義社会にならないことの一因となっています。

5.旧態依然とした滅私奉公精神

現代に限らず昔から日本の社会では「個を犠牲にしてもコミュニティを大事にする」ことが美徳とされています

そのため、会社と従業員の関係がイーブンではないことが「少しくらいの理不尽や悪い待遇も我慢しろ」という傾向を促進しています。

6.みなし残業という悪弊

最近の企業では、月の残業時間を予めこれくらいと設定して、月々の給料に上乗せして払うというところが増えてきています。

ちょっと聞いただけだと、給料が増えるように思えるのですが、設定した残業時間を超えた分に関しては支払われることがありません。

これは労働基準法で決められている制度でも何でもありません。また、残業を減らすための努力でもありません。はっきり言ってブラック企業化の温床とも言える制度です。

誤ってブラック企業に入らないために必要なこと

ブラック企業 社畜

ブラック企業に入らない云々を論じる前に、まずあなたが何のために仕事をするのか、あなたの人生にとって仕事がどういう位置づけなのかを考える必要があります。

純粋にお金が欲しい、という動機だけなのだったら、過酷な労働環境でも気になることはないでしょう。仕事はお金を稼ぐための方便という考え方もあると思います。嫌なら辞めればいいだけの話です。

「でも仕事を辞めたら転職するのが大変だし・・・」確かに現在の日本ではその側面はあると思います。ただ、そのリスクは資格や技能、語学などを習得することで回避することもできますよね。

端的に言ってしまえば、スキルや実績のある人でしたら職を失ってもすぐに仕事を見つけられます。まず重要なのは、いつ会社を辞めてもいいように事前にスキルを習得するなど準備をしておくことではないでしょうか。

今の仕事に追われて何もしないのが一番リスキーです。やはり統計的に見ても何の能力もない人ほどブラック企業に入ってしまいがちです。結局のところ、人生のどこのタイミングで腹をくくるかにかかってると思います。

早いタイミングで覚悟を決めればその分チャンスを広がりますし、遅ければ遅いほどチャンスはなくなっていきます。転職市場の原理から見てもわかることです。

まとめ

日本にブラック企業が多い理由は「日本経済の現状」と「会社に対する考え方」と言っても良いと思います。酷な言い方ですが、ブラック企業を支えているのは、ブラック企業で搾取されているにも関わらず、そこから逃げ出すことの出来ない人たちです。

いろいろ理由はあるでしょうが、過労死という結果にならないよう、自分の身は自分で守る必要があります。これからの社会を変えていくのは、あなたの考え方一つにかかっています。

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