就職や転職のために、資格取得にむけて熱心に取り組んでる人は、今も昔も多いものです。しかしながら資格を取得することがゴールになってる人も多く、取得後のアクションが思うように進まないケースも増えています。
今回は資格取得に潜む「罠」についてお話ししていきます。
目次
資格が有能に見えるのは資格会社のプロモーションのせい?
あと一ヶ月半ちょっとで2015年も終わりを迎えるわけですが毎年、年末年始ごろになると資格会社が必ずと言っていいほど力を入れたプロモーションを打ってきます。
ちょうど今年の始め頃にもこんなユーキャンでこんなCMがオンエアされていました。
もう少し前ですと、柴咲コウのユーキャンCMなども結構人気があったようです。
資格ビジネスの稼ぎ時は年始と不況の時にあるそうです。これは「年が明けたから新しく何かしたいという」という心理と「不況だから何か資格を持ってないと不安」という心理が働いてるからです。
『年始+不況』ということで、これからの時期は資格ビジネスにとって大きな稼ぎということになります。だからこそ資格会社は力を入れてCMを流すわけです。きっと2016年の年始にもよくできたプロモーションが打たれることでしょう。
当然、資格会社としては申し込んでもらわないと利益にならないので新規獲得に躍起になります。資格取得が輝かしいキャリアップに繋がるように見えるような演出が取り入れられます。
資格取得に走るのは結構ですが、ただ「何となく」や「憧れ」だけで資格を取っても後悔するケースが多いことを知るべきです。
資格取得がキャリアアップになるとは限らない

私が学生の時は「資格は自分の財産になる、就職にも有利だ」などと言われてました。当時、その言葉にすごい違和感を感じて、学生なりに「資格は本当に必要なのか?」と考えてました。将来、「英検」やら「漢検」やらが自分の将来にどう役立つのか全くイメージできなかったからです。
そして実際、いまの資格の現場がどうなってるのかと、一言で言えば結構悲惨なことになってます。特に資格の中でも最高峰にあたる「弁護士」ですが、今じゃ飯も食えないほどしか稼げない弁護士も多いくらいです。
平均年収ベースで言えば、確かに今でも一般の仕事よりかは高い傾向にあります。ですが、それはあくまで一部の高所得の弁護士が平均値を上げてるに過ぎず、年々平均年収は低下傾向にあります。
これはその他の「高嶺の花」と言われてる「弁護士」「公認会計士」「税理士」「社労士」なども同様です。
つまり資格保持者が増えすぎて飽和状態で年収も二極化してるということです。
「資格で飯が食える」時代はとうに終わったということでしょう。
資格取得よりも、取得後のアクションプランが重要

話を少し戻しますが、弁護士と言えば今の橋本都知事なんかも昔、弁護士として活躍してましたよね。
今は都知事として、そのカリスマぶりを発揮してる彼ですが、弁護士として独立したばかりの頃は、なかなか仕事が来なかったそうです。
やはり弁護士も弱肉強食の世界で、大して実績の新米弁護士は先輩弁護士に仕事を取れれる事が多かったそうです。
そこで彼が取った行動が「髪を茶髪にする」でした。

周りの弁護士と差別化する為に「茶髪の弁護士」として活動したというワケです。
何が言いたいのかと言えば、資格最高峰とさえされてる「弁護士」でさえ集客する為にあれこれ工夫しなきゃいけないということ。
みんな資格を取ることばかりに目がいってるけど、資格取得後はどうするのかについてはビックリするほどノープランだったりします。
マーケティング的に言えば「ゴールを設定せずに予算を投入する」ようなものです。
独立系の資格なら資格取得後、独立後にどのように集客を行うのか。転職目的なら、資格取得でどのくらいのアドバンテージがあるのか、業界の平均年収など、ゴールを意識して資格取得に励む人はほとんどいないような気がします。
資格取得には時間もお金もかかるケースが殆どなわけですから、その辺のコスト意識を強く持ってないと、貴重な時間とお金を浪費して終わります。
どうせ取得するなら、受講費の元を取るくらいのゴール設定は最低でもするべきです。資格持ってるだけの資格マニアに流れてくる仕事なんてないんですから。
一番やってはいけないのは「憧れ」だけで資格取得にはしってしまうことです。後々失敗して後悔する可能性大です。
参照:転職を繰り返してしまうのは、あなたの期待値が高すぎるから。憧れだけで選ぶと失敗する理由
憧れだけで資格取得や転職する前に最低限、業界のことくららいはリサーチしましょう。
まとめ
資格取得がキャリアアップに繋がるとは限りません。
ときにはキャリア構築のうえで思わぬ落とし穴に落ちる可能性もあります。資格を取得する前に業界や資格に関して忘れずにリサーチしましょう。
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